日本学生支援機構の奨学金・スカラネット
日本学生支援機構では経済的な理由で大学や専門学校に通うことが難しい方々に対して、それらの学校に通えるように支援を行っています。といっても、給付型の奨学金ではなく返済が必要となる貸与型の奨学金となっています。
日本学生支援機構が取り扱っている奨学金には、「第一種」と「第二種」があります。
第一種奨学金は無利息の奨学金であり、月々の通学形態によって金額が決まります。無利息であることから支給額はやや低めで成績などの条件は厳しく設定されています。
第二種奨学金は僅かながら利子が発生する奨学金です。支給額は月額で3万円、5万円、8万円、10万円などのパターンがあります。成績は関係なく家庭の収入基準で支給を受けられるかが決まります。
家庭の経済状況が厳しければ厳しいほど支給額は大きくなりますが、後の返済額も大きくなることに注意が必要です。利率は最大でも3%までに抑えられています。
奨学金の振込日は基本的に毎月の11日ですが、例外もあるので気になる方は日本学生支援機構のホームページを確認してみることをお勧めします。
奨学金を受けるには?
奨学金はどうしても必要な方に必要な分だけ支給されるという大前提のもとで成り立っています。
そのため、申込の際には明確な申請理由が必要となります。進学届など書類に不備があると奨学金を受けることができません。加えて返済の重要性を理解していることが欠かせません。
一度奨学金を受けられることが決まった後も年に1回の継続手続きを行わなければ支給がストップしてしまいます。所定の期間を終える直前には返済のための口座を届け出ることが求められます。
実際に返済が始まるのは卒業してから半年後ですが、口座の申請自体は卒業前から行われます。返済は毎月27日ごろであり、滞納があるとすぐに返済を促す督促状が届けられます。奨学金はしっかりと返済されることが欠かせません。
スカラネット・パーソナル(スカラネットPS)
奨学金を借りたり、返済したりしている最中の方が自分の奨学金に関する情報を閲覧できるホームページです。
奨学生番号や貸与及び給付の期間、登録している金融機関、名義人の氏名などを確認することが可能です。平成29年3月からは奨学金返還証明書の発行申請を行うことが出来るようになりました。
スカラネット・パーソナルにログインするためにはパスワードが必要となるので忘れないようにしておきましょう。
個人情報に関する閲覧や確認は、機構が指定する日時(システムメンテナンス時)を除き、24時間可能です。各種届出・願出・繰上返還申込時間は午前8時から午前1時まで可能です。
スカラネット・パーソナルからは在学猶予願を申請することもできます。
在学猶予願とは奨学金の返済を卒業まで待ってもらうための申し込みです。奨学金の返済は通常であれば卒業半年後から開始されますが、留年や留学などを理由に通常の返済開始のタイミングで在学しているというケースがあります。その時はこの在学猶予願を出しておくのが有効です。
奨学金返済の方法
奨学金の返済は毎月一定額で行われますが、そのままのペースの場合は10年以上かかることも珍しくありません。もし、返済スピードを速めたいのであればこのホームページ上で繰上返済を申し込むことが出来ます。
奨学金は一度受け取ると自動的に在学中受け取り続けることが出来るわけではなく、毎年継続願を申請し延長を繰り返す必要があります。奨学金の継続願にはその時の家庭の経済状況などを詳しく記入します。
その内容から奨学金を継続的に受け取ることが妥当であると判断されると奨学金の給付が続けられます。継続願を出し忘れてしまうと奨学金がストップしてしまう恐れもあるので忘れずに申請を行う必要があります。
スカラネット・パーソナルではIDやパスワードの変更を行うこともできます。返済完了までこのホームページを利用すると考えると20年近くになることもあるので、自分が把握できるIDにしておくことのが確実です。